ダイビングログ

緊急対処。
それは、全ダイビングインストラクターに課せられた命題です。
今日は、台風前日の激しい雲見で、
羅針盤スタッフ・合同緊急対処訓練を行ってきました。

まず第一に、ガイドは事故を起こしてはいけません。
その為に、私達は普段から意識を高め、
安全最優先で毎日の業務に挑んでいます。
しかし、万が一を想定しないのも、ガイドとして失格です。
更に言うなら、願わくば全ダイバーから事故がなくなる事を心から願いますが、
私達羅針盤スタッフは現地ガイドとして、
万が一の事態を目撃した時には、迅速に、的確に、
穏便に事態を収束しなければいけません。
時にはリーダーとなり、時にはサポートに徹し、
雲見が、神子元が、あらゆるダイビングスポットが、
皆さんにとっていつまでも愛される場所である事に、いちるの努力も惜しみません。

羅針盤の緊急対処訓練は、実際の事態により近い状況で、
事故者役、救助者役、監督役を決め、
実践し、話し合い、納得のいくまで反復して訓練を重ねます。
水面のパニックダイバーへのアプローチ法。
水中で意識のないダイバーの救助法。捜索法。ＣＰＲ。搬送方法。
日進月歩の医療技術は日々更新されています。
その医療技術を取り込み、純酸素やＡＥＤの詳細な使い方も実践します。

僕たちは、もちろん医療行為のプロフェッショナルではありません。
しかし、より安全にダイビングを皆さんに楽しんで頂く為に、
ダイビングの先駆者達や医療者から、技術や知識を習得し、
ダイビングがいつまでも皆さんに愛されるスポーツである事に全生命を注ぎます。

万が一を、億が一にする為に、これからも精進していきます。
そして、願わくば全ダイバーから事故がなくならん事を。

よしき