神子元ハンマーズ

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ロケーション

神子元島について

神子元島について

神子元島(みこもとじま)は伊豆半島の最南端、伊豆半島の南東沖合約10kmの位置に浮かぶ岩礁だけの小さな無人島です。

西からの船が東京湾へ向かう際に向きを変えるポイントであり、また島周辺の海域は浅瀬や暗礁が多く、潮流も激しいため、昔から航行の要所かつ難所として知られていました。

そのシンボルである神子元島灯台は、石造灯台として国内現役最古であり、今でも相模湾や東京湾への入り口を示す灯台として重要な役割を担い続けています。

また、相模湾と駿河湾との境目に位置するこの島は、世界最大級の潮流・黒潮の影響を大きく受けます。 したがって潮当たりがよく、漁師や釣り人の間では、大物釣りの名所としても知られた存在でした。

神子元島について

黒潮が本州に接近すれば、透明度は30mを超え、水温は一気に高くなり、そして時に強く流れます。
この強い流れが、神子元島に多種多様な海洋生物たちをもたらし、そして神子元特有と言われるエキサイティングでダイナミックなドリフトダイビングを可能としてくれるのです。

神子元の魅力

1. 魚影の濃さ

神子元ハンマーズとは:魚影の濃さ

神子元特有の、壁のようにそびえる無数の魚の群れは圧巻の一言!春先には、体長1m以上にもなるワラサの大群に360度巻かれるような、大迫力のダイビングが楽しめます。

2. ドリフト

神子元ハンマーズとは:ドリフト

神子元ではダイナミックな地形の中、潮流に乗ってエキサイティングなドリフトダイビングを楽しむことができます。外洋ならではの、潮の流れに身を任せた、豪快な完全ドリフトダイビングをぜひ体感してください!時には、黒潮に乗ってやってきたマンタやイルカ、ジンベエやクジラが登場することも!

3. ハンマーヘッドシャーク

神子元ハンマーズとは:ハンマーヘッドシャーク

毎年夏から秋にかけて、ハンマーヘッドシャークをはじめとするさまざまな種類のサメが、神子元海域にやってきます。無数の群れとなって泳ぐその姿は、まるで雄大な大河のようで、神々しささえ感じられます。神子元島は、世界的に見ても、サメの有数な生息域として貴重な場所なのです。

ハンマーヘッドとは

形態

頭部がハンマー形の奇妙奇天烈なサメで、和名のシュモクザメは金をたたくT字形の「撞木」が由来。シュモクザメ科は、この頭部前縁のへこみで見わけをしている。アカシュモクザメはへこみの数が多く、前縁中央部がへこむとこが特徴。全長4.3m。雄は全長1.8m、雌は2.5mで成熟する。和名の”アカ”とは肌と肉の色に赤みが入っていることからであり、外観が赤いと言う訳ではない。シロシュモクザメは名前のように、肉の色が白みがかっていることから、その名が付いている。

ハンマーヘッドシャーク:形態

生態

熱帯から温帯の沿岸域(水面~水深280mの沿岸域、通常は近海や河口)に生息する。大陸棚や島の周辺海域にいるが、外洋に泳ぎ出すこともある。見られる海は、日本では与那国島、伊豆下田沖の神子元島で大きな群れを観察できる。海外では、コスタリカのココ島、メキシコのバハ・カリフォルニアも有名。

ハンマーヘッドシャーク:生態

アカシュモクザメは世界に8種(日本は3種類)ほどいるシュモクザメの仲間の中で最もポピュラーでしばしば大群をつくる。世間一般では「凶暴」「危険」と言われているが、実際には神経質でなかなか近づくことは出来ない。呼吸音を嫌っているのかダイバーを見ると普通は逃げる。

さまざまな種類の魚、甲殻類、頭足類を捕食する。また、小型のサメやエイも捕食の対象になる。アカエイ類は尾に鋭い毒針を持つが、アカシュモクザメには通用しないらしく、口や消化管内にはこの毒針が多数見つかることもある。眼が離れていることにより、獲物などへの正確な距離感がつかめるとも言われている。

胎生。胎仔は子宮内で卵黄の栄養分を使いながら大きくなる。雌は9~10ヶ月の妊娠期間を経て、12~38尾の子どもを産む。産まれたばかりの子どもは40cm 前後で、ハワイなどでは大きなサメが入ってこない島の浅瀬などに子どもの「保育所」があり、しばらくの間はそこに留まって成長する。

人との関わり

日本近海には本種の他にシロシュモクザメ、ヒラシュモクザメなどが分布しているが、本種はその中で最も個体数が多く、日本近海のサメの中でも、かなり警戒されている種である。

ハンマーヘッドシャーク:人との関わり

一般的にシュモクザメ類は、メジロザメ科のサメや、ホオジロザメほど人を襲うことはなく、死亡例は殆どないと言われるものの、サメ類全般の中ではやや性質は荒く、本種は海水浴場のような場所や、人の脚が立つような比較的浅い海域にも進出し、駆除の対象にもなることから、近寄らないように警戒を呼びかけている。水産上重要種ではないが、その肉はかまぼこなどの材料にされる。

ポイント

神子元島 ダイビングマップ

カメ根

神子元でも最大の大物遭遇率を誇るビッグポイント。ハンマーヘッドを始め多くの大物達は、このカメ根エリアに出現する。地形もダイナミック。

Aポイント
:初夏限定のハンマーポイント

神子元島から水中に続く尾根を乗り越えた先にハンマー達が集う広場があります。根に着底しながら見ることができるので泳ぎが不安な方も安心して見ることができます。

三ツ根

水面に3つ仲良く並んで顔を出している岩は、水中で大きな一つの根となる。その根の周りをカンパチ、ワラサ、イサキ、タカベなどが圧倒的な群れを作って往来する。三ツ根の沖にはカド根と呼ばれる大きな隠れ根があり、ここも回遊魚などが群れる格好のダイビングポイントとなっている。

白根

水深は比較的浅く、穏やか。三ツ根方面からドリフトして白根で上がる、というパターンも良くある。ワラサなど回遊魚が多い。

ザブ根

その根頭をいつも波がザブザブと洗っているからその名が付いた。別名「水かぶり」とも。ここも大物遭遇率が高く、地形も複雑で面白い。

江の口

比較的穏やかなポイント。島のそばは比較的浅いが、少し沖に出るとすぐにぐんと深くなる。テングダイやイサキ、タカベなどは通年見る事が出来る。